脊髄障害に挑む!! 脊椎・脊髄外科

配信期間2017年5月1日(月)12:00 〜 2017年10月31日(火)18:00
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歩行困難や排尿障害の原因となる脊髄障害は動物のQOLを左右する重大な疾病の一つです。現在では、MRIによる診断精度の向上によって、我々臨床獣医師は常に脊髄障害への適切な診断と治療が求められます。 このWEBセミナーでは、脊髄障害の代表的疾患である椎間板ヘルニアについて各病態に対する術式やその選択、また環軸椎不安定症の診断ポイントや手術法、その他の脊椎・脊髄疾患について脊髄障害に挑むために知っておきたい技術や治療法を解説します。 「これから脊髄障害に挑もう!」と考えている方から実際の手術主義について疑問のある方まで是非ご参加ください。

開催にあたって(講師:王寺隆)

王寺 隆

ネオベッツVRセンター脳神経外科

経歴
1999山口大学卒業
1999鶴見緑地動物病院勤務
2004フロリダ大学大学院神経外科入学
2006フロリダ大学大学院神経外科修士課程修了
2006ネオベッツVRセンターにて神経外科・神経科
所属
獣医神経病学会
獣医麻酔外科学会

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椎間板ヘルニアの概要

セミナー内容
  1. Hansen Ⅰ型
  2. Hansen Ⅱ型
  3. 臨床グレード
  4. 治療対応
  5. 保存治療
  6. 脊髄軟化症

動画の冒頭3分間を視聴いただけます

このセミナーで学べること
  • ダックスフンドの発生率は75%!?
  • 太っているから罹患しやすいわけではない
  • 椎間板ヘルニア硬膜内脱出とは?
  • 経過観察or手術、グレードにおける境界線は?
  • [専門家へアンケート]急性椎間板ヘルニアへ対応について
  • 神経科医と外科医では診断ツールが異なる
  • 手術のタイミングは早ければ早いほど良い?
  • 近年の手術における主流手技は?
  • グレード別に見る保存治療vs手術の改善率比較
  • 椎間板ヘルニアによる2大脊髄障害を理解する
  • 二次性損傷には輸液による血液環流&血圧維持
  • 圧迫性脊髄障害にMPSSはもうやめよう
  • ケージレストは悪化防止のためではない
  • 保存治療のメリット&デメリットとは?
  • 重度の脊髄軟化症に手術はNG。その理由は?

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胸腰部椎間板ヘルニア

セミナー内容
  1. 使用器具・機材
  2. 外科手術での予後因子
  3. 片側椎弓切除術
  4. 部分片側椎体切除術/症例
  5. 小片側椎弓切除術

動画の冒頭3分間を視聴いただけます

このセミナーで学べること
  • 器具機材における選択基準とは?
  • 低グレード症例は手術までの時間は関係ない
  • 片側椎弓切除術が有効な症例を認識しよう
  • 片側椎弓切除術では静脈叢が視認できるまで切削!その理由とは?
  • ダイヤモンドバーでの切削タイミング&範囲は?
  • 術後に悪化した場合の原因を把握しよう
  • グレード⒋以下の症例は100%改善を目指す
  • 片側椎弓切除術後は投薬ではなくリハビリを
  • PLCはHansenⅡ型に対し早期の改善が見込める
  • PLCでの保定は30~40度の傾きが必要
  • 必ず関節突起の位置を確認!そのワケとは?
  • 小片側椎弓切除術が有効な適応とは?
  • 小片側椎弓切除術は切削部分に要注意
  • 3術式のそれぞれのコツを動画で理解しよう
  • 画像診断に応じた術式の選択が非常に大事

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頸部椎間板ヘルニア

セミナー内容
  1. 症状と神経学的検査による評価
  2. 治療指針
  3. 術式の選択
  4. 背側椎弓切除術
  5. 片側椎弓切除術

動画の冒頭3分間を視聴いただけます

このセミナーで学べること
  • 罹患犬種はダックスフンドに限らずさまざま
  • フレンチブルドッグは3歳以下で罹患。要注意!
  • 脳神経症状と似ているため検査によって見極めることが大切
  • 頸部椎間板ヘルニアの3つの特徴とは?
  • 麻痺が強い症例は痛みを感じにくい
  • 手術症例にみる臨床症状の割合を知ろう
  • 保存治療と外科治療。各々の適応の基準とは?
  • 腹足減圧術が最も有効な理由とは?
  • 病変が頭側か尾側かで保定法を変える!なぜ?
  • 甲状軟骨と胸骨柄をランドマークにする
  • スロット形成は椎体幅の1/3を目安に切削
  • 線維輪・縦靭帯を除去するためには皮質骨を完全に掻把すること
  • 静脈洞から出血しても慌てない。必ず止まる!
  • 最初は2mmのラウンドバーで!その理由とは?
  • 圧迫物質の摘出法はⅠ型orⅡ型で変えること
  • 最近よく聞かれる「水和髄核の脱出」とは?
  • 頸部における背側&片側椎弓切除術。各々の利点と欠点、方法とコツを動画で理解しよう

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環軸椎不安定症/その他

セミナー内容
  1. 環軸椎不安定症
     ・環軸関節とは?
     ・病態とシグナルメント
     ・正常環軸関節
     ・診断とX-ray
     ・保存治療
     ・外科手術(腹側整復固定術)/症例
     ・合併症/死亡例
  2. その他の脊髄・脊椎疾患

動画の冒頭3分間を視聴いただけます

このセミナーで学べること
  • 後頭巻軸関節を構成する靭帯を理解しよう
  • 好発はチワワ&Tプードル&ヨークシャテリア
  • 重症な場合には呼吸障害も!その理由とは?
  • 診断で最も有効なのはX-ray。撮影&読影法は?
  • 評価には環椎背弓-軸椎突起間の距離と歯突起-環椎間の距離を見ること
  • 正常位で評価困難ならば麻酔下屈折位を撮影
  • 補足的にCT・MRIを実施する目的とは?
  • 保存治療ではなく外科手術を!その理由とは?
  • 保存治療を選択せざるを得ない症例は?
  • 背側よりも腹側整復固定術が近年では多い
  • 腹側環軸関節固定術のコツをつかもう
  • CTでスクリューの位置と長さを事前に想定
  • スクリューの太さは経験値で判断しよう
  • 術後は1ヶ月間のケージレストを。その理由は?
  • ネックブレースは下巻き包帯とベトラップで
  • 合併症のリスクをしっかり把握しよう
  • 要注意の症例はMRI診断時に把握すること