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1から始める整形外科の基礎講座 [後肢実習]

配信期間2017年3月1日(水)12:00 〜 2017年8月31日(木)18:00
分割配信全4動画動画一覧へ

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整形外科の手術は、目的とする関節や骨への正しいアプローチ法を知っておく必要があり、またその方法は症状に対して様々な術式が存在します。 このWEBセミナーでは整形外手術の入門編として、代表的な4つの整形外科疾患「前十字靭帯断裂」「膝蓋骨内方脱臼」「大腿骨横骨折」「大腿骨遠位成長板骨折」に対して行う『標準的な5つの術式』について、使用する器具や手順、術式のポイントをお伝えしながら、模型で行った手技動画を用いて解説します。(※このWEBセミナーは実習セミナー内で解説を行った[講義部分]だけを配信しています。予めご理解頂いた上でご覧ください)

枝村 一弥

日本大学獣医学科獣医外科学研究室 准教授/小動物外科専門医

経歴
1999日本大学農獣医学部獣医学科 卒業
2003東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学
専攻終了
2003-2008日本大学生物資源科学部 助手
2008-2015日本大学生物資源科学部 専任講師
2015-日本大学生物資源科学部 准教授
所属
日本獣医再生医療学会
日本動物リハビリテーション学会
日本獣医麻酔外科学会
日本再生医療学会
獣医神経病学会   ほか

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Flo関節外固定法 −前十字靭帯断裂の整復−

セミナー内容
  1. 前十字靭帯断裂とは
  2. 外科療法における分類
  3. 関節包内へのアプローチ
  4. Flo関節外固定法
  5. 各術式の比較 (術後/時間/コスト 他)
  6. 手技動画解説 (骨模型モデル)

動画の冒頭3分間を視聴いただけます

前十字靭帯断裂には保存療法から外科手技まで治療法がたくさん存在します。しかし一次診療において最初に導入するのは「Flo関節外固定術」ではないでしょうか。このWEBセミナーでは前十字靭帯の概要とFlo法を選択するその理由、そして手技動画を見ながらコツを含め細かく解説します。
  • 変形性関節症を防ぐための手術ではない旨のインフォームが必要
  • 各手術における満足度・合併症発生率・手術時間・コストの比較
  • 内側のミニアプローチで十分視認可能!
  • 術後の緩みを防ぐ為の適切な開孔位置を!
  • J字ニードルは脛骨の長軸に沿うように!
  • スムーズに糸を通すために用いる道具とは?
  • 結節位置は種子骨に近い部分!その理由は?
  • 結紮部を把針器で掴むことで強い結紮が可能!

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滑車構造溝術/脛骨陵転位術 −膝蓋骨内方脱臼の整復−

セミナー内容
  1. 膝蓋骨脱臼・膝蓋骨内方脱臼とは
  2. 膝蓋骨内方脱臼整復術の種類
  3. 滑車構造溝術
  4. 手技動画解説(骨模型モデル)
  5. 脛骨陵転位術
  6. 手技動画解説(骨模型モデル)
  7. まとめ

動画の冒頭3分間を視聴いただけます

統計によると膝蓋骨内方脱臼は5頭に1頭の罹患率になります。そして一次診療に来院する約8割以上はグレード1〜2の軽度というデータも出ています。ここでは膝蓋骨内方脱臼の概要と整復術の選び方、このグレードでマスターしておきたい「滑車溝造溝術」「脛骨粗面転位術」の2手技を解説します。
  • 手術の必要性を飼い主と共に検討しインフォームすることが大切
  • 膝蓋骨内方脱臼の整復術に「定型」はない。症例毎に病態に応じて術式を組み合わせること!
  • 滑車溝造溝術でより深い溝を作成するコツは?
  • ボックス法は滑車陵頂点より1mm内側をカット
  • ウェッジ法は両側カット後さらに1mmを削る
  • 脛骨陵転位術は他手術に比べ合併症が多いので見極めが必要!
  • 脛骨綾を切る際は全て切らない!その理由は?
  • 脛骨粗面を固定するピンは最低でも2本で!

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DCP整復術 −大腿骨横骨折の整復−

セミナー内容
  1. 大腿骨骨幹部骨折の治療オプション
  2. DCPについて
  3. プレートの選び方
  4. 固定手順と位置
  5. 横骨折に対する適応
  6. 手技動画解説(骨模型モデル)

動画の冒頭3分間を視聴いただけます

大腿骨骨幹部骨折は骨折の種類によって治療オプションが変わります。このWEBセミナーでは横骨折に対する圧迫固定の原理を理解するために、DCP(Dynamic Compression Plate)を用いた整復法について、プレートの選択から手技のコツまで、動画を交え解説します。
  • プレートの大きさは体重に対して選択。複数の選択肢がある場合は骨幅を基準に!
  • スクリューとドリルの太さの選び方とは?
  • 測定値より2mm長いスクリューを選択すること!その理由は?
  • スクリュドライバーで締める力加減は重要!太さによってコツがある!?
  • プレートを設置する位置決めにはテンションサイドをしっかり把握!
  • 偏心の穴決めとスクリュー設置の順番が重要!
  • 空のホールはNG!全て穴にスクリューを設置!

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クロスピン法 −大腿骨遠位成長板骨折の整復−

セミナー内容
  1. クロスピン/ラッシュピンについて
  2. クロスピン法のコツ
  3. 手技動画解説(骨模型モデル)

動画の冒頭3分間を視聴いただけます

骨端骨折や成長版骨折に適応されるクロスピン法。骨の端ながらも強い固定力を発揮することができます。このWEBセミナーでは、ラッシュピンとの違いや骨片の整復方法、ピンの挿入位置や角度など、細かい注意事項を動画を交えながらお伝えします。
  • クロスピン法は骨の端でも強い固定力を発揮!
  • ラッシュピンよりもクロスピン!?なぜ?
  • ピンの挿入位置は長趾伸筋腱のすぐ近位
  • テコの原理を利用or牽引しながら整復する
  • 挿入角度とクロスさせる位置が非常に重要!
  • ピンを切断する際は断端を曲げること!