オペ動画で学ぶ「犬の乳糜胸水に対する胸腔鏡下胸管結紮術」

  • 配信期間
  • 2020年11月2日(月)12:00 〜 2021年4月14日(水)18:00
  • 892人が興味をもっています

低侵襲かつ治療効果の高い胸腔鏡下胸管結紮術

犬の乳糜胸は原因不明でかつ特発性の症例が一般的であり、決定的な予防法も確立された治療法もありません。特発性乳糜胸に対する内科療法としてルチンや低脂肪食などがよく使われますが、残念ながらその治療効果は一定ではないのが現状です。一方で、胸管結紮術および乳糜槽切開術を併用した外科治療は有効な治療法であると報告されています。この動画では、「胸管結紮術」について、犬の乳糜胸の基礎知識をおさらいし、症例の検査結果及び画像を共有しながら、鑑別診断・治療法・術式の選択など一連の流れを紹介した後に、オペ解説に入ります。解説は心臓外科のスペシャリスト・井口和人先生が行い、豊富な臨床経験に基づいたアプローチのコツ、注意すべきポイント、そして再発時の対処法をお伝えします。今回は胸腔鏡下で行う特殊な手術ですが、開胸と比べて侵襲が少なく、重症な症例ほど効果が分かりやすく、一考の価値のある手術ですので、ぜひご活用ください。

講師の感じる課題

  • 確立された治療法がない
  • 併用する術式の組合せ方が難しい
  • 再発率が非常に高いため再発時の原因考察が重要

この動画で学べること

  • 内科でのコントロールが困難な乳糜胸症例への治療アプローチ
  • 術式の組合せ
  • 再発時の原因考察と対処法
講師

井口和人小滝橋動物病院目白通り高度医療センター センター長

2007年麻布大学獣医学部を卒業。茶屋ヶ坂動物病院勤務を経て2011年より小滝橋動物病院に従事。その傍ら麻布大学循環器専科研修医として5年在籍し2013年に獣医循環器学会専門認定医を取得。現在は小滝橋動物病院目白通り高度医療センターセンター長として活躍している。
難易度

基  礎

アドバンス

対象
  • 3年目
  • 5
  • 7
  • 9
  • 11
  • 13
  • 15〜
動画一覧
  • 1

    犬の乳糜胸水に対する胸腔鏡下胸管結紮術

    セミナー内容
    1. 犬の乳糜胸の治療法
      • 乳糜胸とは
      • プロフィール
      • 検査
      • 鑑別診断と治療
    2. 術式の選択
    3. 手術における注意点
    4. 胸腔鏡下胸管結紮術オペ解説
      • ※下記参照
    5. 術後管理の注意点
    6. 術後経過
    この動画で学べること
    • リンパ管造影CTの目的と有効性
    • 胸腔鏡の選択基準とは?
    • 大動脈を覆う脂肪剥離時のコツと注意点
    • 両側を毛刈りしておくべき理由は?
    • 胸管走行位置や分岐に対するアプローチの工夫
    • 併発症を予防するため麻酔管理との連携
    • 的確なクリッピングの位置について
    • 術後検査で確認すべきことは?
    • 術後に内科療法を続ける理由
    • 再発後に行った2度目の手術の改善点
    1. 術前検査
    • 初診時Ⅹ線検査
    • 第2病日CT検査
    • 手術日CT検査
    2. 胸管結紮術
    • 脂肪剥離
    • 胸管分離
    • クリップ結紮
    3. 術後
    • 第125病日
    • 第132病日