オペ動画で学ぶ「猫の動脈血栓塞栓症に対する血栓除去手術」

  • 配信期間
  • 2020年8月3日(月)12:00 〜 2021年4月14日(水)18:00
  • 736人が興味をもっています

血栓塞栓に対する早急な対処と集中的な治療で猫の命は助かる!

猫の動脈血栓塞栓症は致死率が高く、治療が非常に困難かつ予後も悪いことから、治療を諦める場合が多いでしょう。しかしながら、若齢猫の場合や発症から来院までの時間が早い場合、バルーンカテーテルを用いたこの血栓除去法が内科的治療法に比べ有効である事が報告されており、早急な対処によって命が助かる症例も増えています。ここでは心臓外科のスペシャリスト・井口和人先生にご協力頂き、「バルーンカテーテルを用いた血栓除去手術」について、オペ手技だけでなく、手術に至るまでの検査法、診断、術式選択の理由、術式の注意点、さらには術後管理まで、一連の流れで解説していきます。血栓除去術は海外でも難しいと言われていますが、実際には分かりやすくシンプルな術式です。一次診療の現場でもぜひご活用ください。

講師の感じる課題

  • 早期かつ正確に診断することが難しい
  • 血栓除去法を治療の選択肢として考える前に諦めてしまう
  • 二次診療先へ転院すると治療タイミングが遅れる場合がある

この動画で学べること

  • 血管への解剖学的なアプローチ
  • 難しい手技ではなく繰り返し慎重に行う集中力
  • 術後検査と術後管理のポイント
講師

井口和人小滝橋動物病院目白通り高度医療センター センター長

2007年麻布大学獣医学部を卒業。茶屋ヶ坂動物病院勤務を経て2011年より小滝橋動物病院に従事。その傍ら麻布大学循環器専科研修医として5年在籍し2013年に獣医循環器学会専門認定医を取得。現在は小滝橋動物病院目白通り高度医療センターセンター長として活躍している。
難易度

基  礎

アドバンス

対象
  • 3年目
  • 5
  • 7
  • 9
  • 11
  • 13
  • 15〜
動画一覧
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    猫の動脈血栓塞栓症に対する血栓除去手術

    セミナー内容
    1. 手術までのストーリー
      • プロフィール
      • X線検査/エコー検査
    2. 検査結果及び診断
    3. 術式の選択
    4. 手術にあたっての注意点
    5. 動脈血栓塞栓症に対する血栓除去オペ解説
      • ※下記参照
    6. 術後管理の注意点
    7. 術後経過
      • 経過画像(直後~2週間)
      • 神経学的検査
    この動画で学べること
    • 切皮の位置とその理由は?
    • 大腿部血管の位置確認は解剖学書を参考するのがべスト
    • 神経と動脈を分離する際の注意点は?
    • バルーンカテーテルは正常に膨らむか事前に確認すること
    • 血管を貫通しないように切開を慎重に行うポイント
    • 引き起こしやすい合併症は?
    • バルーンカテーテルを引き抜く際に抵抗を感じる場合の対処法
    • 術後に血栓予防治療を実施する理由は?
    1. 術前検査
    • 術前Ⅹ線検査
    • 術前超音波検査
    2. 血栓除去手術
    • 切皮
    • 剥離
    • 支持糸かけ
    • 動脈切開
    • カテーテル挿入
    • 血栓除去
    • 血管縫合
    • 皮膚縫合
    3. 術後
    • 手術直後
    • 術後翌日
    • 術後2週間