オペ動画で学ぶ「膝蓋骨脱臼における滑車溝形成術」滑車溝形成術/脛骨粗面転位術/前部縫工筋解放術/関節包縫縮術

  • 配信期間
  • 2020年3月11日(水)12:00 〜 2021年4月14日(水)18:00
  • 614人が興味をもっています

遭遇率は高いけど・・・?パテラにおける「滑車溝形成術」!

整形外科のオペでは避けては通ることができないパテラ手術。遭遇率が高いとはいえ、厄介なのは実際に開いてみないと術式を確定しずらいところにあるのではないでしょうか?また、術後に再脱臼する可能性がある疾患であるため、インフォームの大切さや少しでも再脱臼率を減らす工夫など、術式以外にも様々なことに気を使う必要もあります。ここでは整形外科のスペシャリスト•磯野新先生にご協力をお願いし、異なるグレードの両脚を比較しながら解説を進めます。弊社のオペ動画の特徴である【プロフィールから手術に至るまでのストーリー】はもちろん、経験豊富だからこそできるあらゆる可能性を考えた事前準備や再脱臼を防ぐためのコツ、さらにはリスク回避を踏まえた手技解説など、経験に基づいた知恵をお伝えします。

グレードによる術式の違いを考えよう

この動画では左グレード2と右グレード3を同時に手術しています。「グレードの違いによって術式がどう変わるのか?」「どのような状態を“外れやすい”というのか?」それらを映像を以って分かりやすく解説します。左右における外れ方の違いを実際に見て、再発しにくい状態とその判断方法をしっかりと確認しましょう。このオペ手技は現在のスタンダードと言われる手法です。まだ経験が少ない先生には勉強や術前のイメージトレーニングとして、経験の多い先生方には復習や指導用コンテンツとして、様々なシチュエーションにとても有効です。この機会にぜひご活用ください。

講師の感じる課題

  • 再脱臼する可能性をゼロにできない
  • 術前から術式を確実に決定できず、行き当たりばったりな場合がある
  • 教科書や術者によって術式が様々である

この動画で学べること

  • ブロックレセッションによる造溝術/縫工筋解放術/関節包縫縮術/脛骨粗面転移術のテクニック
  • 少しでも再脱臼しないようなコツ
  • グレーディングに対応した術式の指標
  • 現在のスタンダードと言われている方法
講師

磯野 新小滝橋動物病院新目白通り第2高度医療センター

日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科を卒業。現在は新目白通り第2高度医療センターにて整形・神経外科を専門に治療する傍ら、日本獣医生命科学大学外科学研究室の整形外科研究生としても所属し、研究を続けている。
所属:獣医がん学会/日本獣医麻酔外科学会
修了:Synthes Vet Spine Seminar / Synthes Vet TPLO Seminar / AOVET Course - Principle Techniques in Small Animal Fracture/ AOVET Course - Advanced Techniques in Small Animal Fracture
難易度

基  礎

アドバンス

対象
  • 1年目
  • 3
  • 5
  • 7
  • 9
  • 11
  • 13〜
動画一覧
  • 1

    オペ動画で学ぶ「膝蓋骨脱臼における滑車溝形成術」

    セミナー内容
    1. 手術までのストーリー
      • プロフィール
      • 触診•画像検査
    2. 術式選択
    3. 手術で注意するポイント
    4. オペ解説
      • 滑車溝形成術
      • 脛骨粗面転位術
      • 前部縫工筋解放術
      • 関節包縫縮術
    5. 術後様子
      • 画像検査
      • 術後の様子(動画)
    この動画で学べること
    • 術前検査によるグレードの基準と比較
    • 可能性のある術式の考え方と事前準備
    • ブロックレセッションorウェッジレセッション
    • 大腿筋膜張筋のカット方法とは?
    • 遠位を切りやすく保つ姿勢とは?
    • 滑車溝の幅と深さの基準はどこまで?
    • 溝幅より少し小さいサイズの骨ノミで。その理由は?
    • 骨ノミでスムーズにまっすぐ切るためのひと工夫
    • 軟骨が途中で割れた!対処法は?
    • 専門医が推奨する骨ノミ。その特徴とは?
    • 骨片を設置した場合の適度な溝の高さ
    • 縫工筋はどこまで剥離すれば・・・その考え方とは?
    • 膝蓋靱帯を傷つけないための方法
    • 脛骨粗面転位術において脛骨を転位させる距離は?
    • 脛骨粗面転位術においてピンを2本以上使う理由とは?
    • ピンの挿入距離と角度の基本的な考え方
    • 関節包縫縮術の前に確実に外れないように!その理由は? 他
    1. 術前検査
    • X-Ray検査
    2. 滑車溝形成術(ブロックレセッション)
    • 筋組織切開•剥離
    • 関節包切開
    • 骨切りライン
    • 滑車溝造溝
    • 研磨
    • 骨片設置
    3. 脛骨粗面転位術
    • 骨切りライン
    • 粗面下骨切り
    • ピン固定
    4. 解放術/縫縮術
    • 前部縫工筋解放術
    • 関節包縫縮術