犬の蛋白喪失性腸症は、近年新たな知見も増えておりブレークスルーが期待されているが、未だに管理に苦慮することも少なくない。不明熱は犬と猫では考慮すべき疾患が大きく異なるが、いずれにせよ系統的なアプローチが必要で、診断に苦慮することもしばしばである。本講演ではこの2つの疾患カテゴリーについて、最近の知見とともに解説したい。
東京大学博士課程終了後、米国ニューヨーク大学医学部留学、山口大学獣医内科学教室助手を経て、現在に至る。専門分野は犬や猫の消化器・肝臓・膵臓疾患、炎症性疾患で、これら疾患の病態解明や新規治療法開発などが主な研究テーマ。 |