症例から学ぶ画像診断 〜呼吸器疾患〜X線画像を中心に考える
- 配信期間
- 2019年9月28日(土)12:00 〜 2020年1月31日(金)18:00
- 552人が興味をもっています
このWEBセミナーは2019/3/1〜6/30に配信した動画の再配信です。
既にご購入いただいた方はご注意ください。
高度な検査ツールを用いずに診断できるX線画像の重要性を認識しよう
呼吸器疾患は、比較的来院頻度が高いにもかかわらず、診断や治療を苦手とする先生も多いようです。実際に苦手とする理由としては、X線画像が理解できないこと、呼吸器疾患の診断が難しいことが主に挙げられます。 呼吸器疾患を診断する上ではX線画像の読影は不可欠です。現在CTの普及が進んでおりますが、呼吸状態の悪い動物に麻酔を用いることはリスクが高くなるため、実際にCT検査まで実施する症例は多くありません。またCTを用いても診断に至らず、内視鏡などの別のツールが必要になる症例が存在することはあまり知られていません。今回のセミナーを通じて、呼吸器疾患に対し最も重要なツールであるX線画像と、呼吸器疾患の知識を学ぶことでより診断率を上げることができることを実感して頂きたいと思っています。また実際に来院した症例データを用いて、どのような時にCTや内視鏡などの追加検査を実施するべきなのかも解説します。一緒に一次病院でも診断可能な呼吸器疾患の知識を身につけませんか?(このWEBセミナーは2018年7〜9月に開催されたセミナーを映像化したものです)
講師の感じる課題
- X線画像の理解不足による苦手意識
- 「とりあえずCT」はNG!
- 臨床徴候と画像所見の関連性が知られていない
この動画で学べること
- X線検査を効果的に用いた場合の診断率向上
- X線画像読影のコツとポイント
- 追加検査が必要な場合とツール
講師
藤原 亜紀日本獣医生命科学大学 獣医学部 臨床獣医学部門 治療学分野I 講師
2009年に日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科を卒業。同年から2013年にかけて東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻博士課程を修了し、2013年より日本獣医生命科学大学獣医学部助教を、2015年より同学部臨床獣医学部門治療学分野I講師を務め、現在に至る |
動画一覧
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1
イントロダクション
- 収録時間 17分
- 受講料 有料会員800円/無料会員1,000円有料会員とは?
セミナー内容
- 呼吸器疾患におけるX線画像の有用性
- 来院症例数
- 診断までの流れ
- 呼吸器疾患の臨床徴候
この動画で学べること
- X線からは高い確率でCTと同様な結果が得られる
- 「X線画像をしっかり読める+呼吸器疾患の知識」が大切
- 呼吸器疾患のX線画像を読めるようになるには?
- 呼吸器疾患と品種との関連性
- 必要最低限な検査に絞る理由
- 呼吸器の臓器に問題がない臨床徴候とは?
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2
臨床徴候とX線画像から考える[鼻腔]
- 収録時間 63分
- 受講料 有料会員3,200円/無料会員4,100円有料会員とは?
セミナー内容
- 鼻腔疾患の診断と診断ステップ
- 頭部X線画像
- 症例1「高悪性度B細胞性リンパ腫」
- 症例2「鼻腔内腺癌」
- 症例3「鼻腔内異物」
- 症例4「鼻咽頭狭窄」
- 鼻腔・鼻咽頭X線画像のポイント
この動画で学べること
- 鼻腔疾患の診断が難しい3つの理由
- 鼻腔腫瘍診断においてCT・MRI検査は万能ではない
- シグナルメント+ヒストリー+身体・血液検査+X線画像
- 頭部X線画像(VD/LR)でチェックすべきポイント
- 頭部の左右差は必ずしも腫瘍ではない!?
- 猫の鼻咽頭疾患におけるLR像
- 短頭種の鼻腔の評価におけるLR像
- 腫瘍を強く疑う鼻腔のX線画像とは?
- X線・CT・MRIにおいて異物は見えないことが多い
- 鼻腔は「画像ではわからない!」と考えていませんか?
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3
臨床徴候とX線画像から考える[咽喉頭]
- 収録時間 30分
- 受講料 有料会員1,500円/無料会員1,900円有料会員とは?
セミナー内容
- 咽頭疾患の診断と診断ステップ
- 症例1「咽喉頭炎」
- 症例2「喉頭マス」
- 喉頭X線画像のポイント
この動画で学べること
- X線では明らかな異常が認められないこともあるので注意!
- 臨床徴候・検査所見と炎症病変との区別とは?
- 「声が枯れている」場合は必ず喉をみること
- 「咳」は喉から?内部から?動画を撮ってもらって確認しよう
- 喉頭における超音波検査も重要な診断材料のひとつ
- 無麻酔下検査では腫瘍or炎症の鑑別が難しい
- 猫の喉頭評価におけるX線と内視鏡の比較
- 確定診断には必ず病理組織生検!その理由とは?
- さまざまな猫の喉頭炎画像
- 喉頭麻痺・虚脱は品種を考慮しエコー・内視鏡を!
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臨床徴候とX線画像から考える[気管/気管支]
- 収録時間 67分
- 受講料 有料会員3,500円/無料会員4,400円有料会員とは?
セミナー内容
- 胸部X線における肺葉&リンパ節の位置
- 胸部X線の3パターン
- 症例1「慢性気管支炎」
- 症例2「気管虚脱」
- 症例3「気管支炎に伴う気管支の石灰化・分泌物貯留」
- 症例4「気管リンパ腫」
- 症例5「気管支腫瘍」
- 気管・気管支X線画像のポイント
この動画で学べること
- 気管支検査で気管・気管支/肺胞/間質は分けて考えない
- 胸部を読む時には肺葉の位置を正しく把握すること!
- 最低限知っておくべき3パターンの鑑別ポイント/現象/疾患
- 画像検査でほぼ異常が認められない場合は気管支鏡検査を!
- 慢性気管支炎の定義と犬猫それぞれの原因とは?
- 珍しい猫の気管虚脱について
- 気管虚脱の診断時に注意しなければ2つのポイント
- 犬と猫による慢性気管支炎の違いとは?
- 血痰の場合は腫瘍を疑う?その理由とは?
- X線画像は胸腔内を詳細に観察可能
- 画像上異常がない場合の2つの観察ポイントとは?
- 変化を検出できない場合はと他の検査ツールとの併用が有用
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5
臨床徴候とX線画像から考える[肺]
- 収録時間 59分
- 受講料 有料会員3,000円/無料会員3,800円有料会員とは?
セミナー内容
- 肺炎
- 症例1「巨大食道症による誤嚥性肺炎」
- 症例2「亜急性気管支間質性肺炎び漫性肺胞繊維化」
- 症例3「気管支肺炎」
- 猫の気管支肺炎について
- 肺腫瘍
- 症例1「悪性組織球性肉腫」
- さまざまな原発性肺腫瘍のX線画像
- 猫の肺腫瘍について
- その他
- 症例1「肺葉捻転」
- 症例2「気管支炎および誤嚥などに伴う虚脱肺」
- 肺X線画像のポイント
この動画で学べること
- 誤嚥性(吸引性)肺炎における好発と重症度毎の画像所見
- 細菌性肺炎の画像は混合パターンで出る場合が多い
- 誤嚥の場合は「何故誤嚥するのか」を必ず考えること
- 犬とはちがう猫の肺炎とは?
- さまざまな猫肺炎X線&CT画像の所見
- 肺炎と肺水腫の鑑別方法ポイント
- 原発性肺腫瘍はX線画像のみでは診断が難しい
- 肺腫瘍は単純な結節のみではない
- 猫の肺腫瘍は偶発的に見つかることが多く進行が早い
- 肺X線検査は最も評価が難しい
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臨床徴候とX線画像から考える[縦隔]
- 収録時間 37分
- 受講料 有料会員1,900円/無料会員2,400円有料会員とは?
セミナー内容
- 縦隔気腫
- 症例1「肺腫瘍に伴う気胸・縦隔気腫」
- 縦隔気腫について
- 縦隔腫瘍・腫瘤
- 症例1「高悪性度B細胞性リンパ腫」
- 猫の縦隔リンパ腫について
- 症例2「右後葉腫瘍」
- 縦隔腫瘤とは
- 縦隔X線画像のポイント
この動画で学べること
- 縦隔気腫が見られた場合同時に確認すべき所見は?
- 猫における縦隔気腫の原因トップは全身麻酔!?
- さまざまな原因による縦隔気腫画像
- 前縦隔リンパ腫の80%はFeLV感染と強く関連
- 縦隔腫瘤で最も多い組織型は?
- 肺病変との鑑別を確実するための工夫とは?
- 症例が多くないぶん読影の知識を十分に習得すること
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7
その他の検査ツールの用い方&症例集
- 収録時間 86分
- 受講料 有料会員4,400円/無料会員5,600円有料会員とは?
セミナー内容
- その他の検査ツール
- 超音波検査
- 透視X線検査
- CT検査
- 内視鏡検査
- 検査ツールまとめ
- 症例集
- 症例1「高悪性度B細胞性リンパ腫」
- 症例2「免疫介在性関節炎/誤嚥性肺炎」
- 症例3「喉頭蓋の腫瘍・炎症疑い」
- 呼吸器疾患の臨床診断まとめ
この動画で学べること
- 喉頭に対する超音波検査における目的と対象疾患とは?
- 超音波検査+内視鏡検査における代表症例
- 喉頭に対する透視X線検査における目的と対象部位とは?
- 透視X線検査における咽頭機能評価と食道機能評価
- CT検査を適応する2つのパターンとは?
- 呼吸器におけるCT検査に生まれる誤解
- 外鼻孔経由/鼻咽頭経由の内視鏡・生検
- 内視鏡における代表症例
- 部位や疑う疾患によって必要な検査を見極めよう
- X線画像+疾患知識+ヒストリー/シグナルメントで総合判断を