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神経刺激装置を用いた全身麻酔と局所麻酔のコントロール

  • 配信期間
  • 2019年3月1日(金)12:00 〜 2019年7月31日(水)18:00
  • 184人が興味をもっています

動物に痛みを与えず予後を良好にするための効率的な局所麻酔とは?

局所麻酔は効果が無いと思っていませんか?これは局所麻酔された領域が不足していて、鎮痛されていない部位があるからです。神経刺激装置を用いて局所麻酔を行えば、成功率が劇的に高くなるだけでなく、安全性が高くなることも期待できます。四肢や体表の手術はもちろん、開腹手術でも、全身麻酔に局所麻酔を併用することで、術中・術後の圧倒的に優れた鎮痛を実感することができます。そのような麻酔を実現して頂くために、当セミナーでは、局所麻酔にフォーカスを当て、臨床で活かせる内容をお話します。(このWEBセミナーは2018年10月に開催されたセミナーを映像化したものです)

講師の感じる課題

  • 多くの場合は非専門家による麻酔
  • プロトコールと呼ばれる麻酔の“マニュアル化”
  • 麻酔の基本概念の欠如
  • 覚醒直後に鳴き声を出すのは術後鎮痛が不十分な証拠

この動画で学べること

  • バランス麻酔の概念
  • 実症例映像に基づいた局部麻酔の要領・ポイント
  • 最低限覚えるべき解剖学
  • 電気刺激ガイドの使用法・ポイント
講師

長濱正太郎日本動物麻酔科医協会 代表理事

日本大学生物資源科学部獣医学科を卒業後、東京大学大学院農学生命科学研究科獣医学専攻博士課程を終了。2006年より同大学付属動物医療センター教務補佐員/特任教授を務め、2012年に日本動物高度医療センター麻酔科を担当。翌年よりVAS代表に従事しつつ、現在は岐阜大学客員臨床准教授および日本動物麻酔科医協会代表理事を務め、正しい麻酔の知識とテクニックについての普及に努める。
難易度

基  礎

アドバンス

対象
  • 1年目
  • 3
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  • 9
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  • 13〜
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動画一覧
  • 1

    麻酔の基本概念「バランス麻酔」

    セミナー内容
    1. 犬猫における麻酔の現状
    2. 非専門家による麻酔での問題点
    3. バランス麻酔の概念
      • 周術期管理の主な目標
      • 全身麻酔の要素とフロー
      • バランス麻酔法の概念図
    4. 周術期管理計画の立て方と局所麻酔の位置付け
    この動画で学べること
    • 周術期管理のための6つの目標
    • 全身麻酔を行うときの必要な要素
    • バランス麻酔の概念を理解するフロー図
    • 麻酔薬は眠らせることに目的を絞り使用する
    • バランス麻酔の概念に基づいた周術期管理計画
    • 周術期管理の優先事項を考慮した患者毎に異なる組み立て方法
    • 各薬剤の特徴(作用/デメリット/作用時間)
    • 「元気な若齢犬×整形外科手術」の麻酔例
  • 2

    覚醒の様子と術後の鎮痛

    セミナー内容
    1. スクリュー抜去
    2. 副腎腫瘍
    3. 開腹術
    4. 白内障
    5. 肝腫瘤切除
    6. PSS結紮
    7. 腎臓摘出
    8. 胸骨切開
    9. 断脚
    10. 胃腫瘤切除
    11. 胆嚢・乳腺全摘出×避妊
    12. 避妊×乳腺切除
    13. 抜歯
    この動画で学べること
    • 痛みのないまま治療を完結させるには?
    • 覚醒直後の様子が麻酔のクオリティを表す
    • 術後鎮痛でフェンタニルをメインで使用する目安量は?
    • 覚醒直後に座ろうとしないのは正常?異常?
    • 覚醒直後に動物が痛がっている認識とその後の判断が大切
    • 治療領域がしっかり鎮痛されていれば動物の状態は良好
    • 局所麻酔薬投与終了後1〜5分程度で覚醒するのが理想
    • 開胸手術では局所麻酔で完全鎮痛されていると経過が良好
    • 「大型犬×前肢断脚」の注意点とポイントとは?
    • 抜管は寝ている間?起きた後?導入時に判断を!
    • 抜管前後にチェックすべきポイントとは?
    • 局所麻酔薬の濃度設定におけるメリット/デメリット
  • 3

    解剖学と合併症について

    セミナー内容
    1. 局所麻酔の適用に必要な解剖学
      • 神経/神経叢
      • 交感神経/副交感神経
    2. 電気による神経刺激ガイド法
    3. 局所麻酔の合併症
      • 神経損傷による合併症
      • 血中濃度による合併症
      • 動画解説|浸潤麻酔での小手術
    この動画で学べること
    • 腕神経叢を形成する重要な5つの神経とは?
    • 膝手術の場合は大腿神経/閉鎖神経/坐骨神経の3つが大切
    • 末端神経で把握しておくべき範囲はどこまで?
    • 主な神経刺激装置の作用比較と特徴・刺激時間
    • 神経刺激装置の手順とポイント
    • 局所における合併症の発生要因
    • 同じ神経細胞に神経損傷が重なることで機能障害の可能性も
    • 神経内注入は合併症の危険がある?ない?
    • 神経を破壊しないための針挿入のポイントは「注入抵抗」
    • 血中濃度上昇による合併症の影響レベルについて
    • 各麻酔薬における中枢神経毒性と循環毒性の投与目安量と現実
  • 4

    局所麻酔の分類とテクニック

    セミナー内容
    1. 局所麻酔の分類
    2. 各種ブロックとテクニック動画
      • 硬膜外ブロック
      • 傍脊椎ブロック
      • 腕神経叢ブロック
      • RUMMブロック
      • 腰神経叢ブロック
      • 大腿神経ブロック
      • 坐骨神経ブロック
      • 顎の神経ブロック
      • 精巣内ブロック
    この動画で学べること
    • 5種類[表面/浸潤/伝達/脊麻/硬膜外]を理解しよう
    • 各ブロックの実際の映像(神経刺激ガイド法)
    • 各ブロックのアプローチとランドマーク
    • どの神経を刺激するとどんな動きが出るか?
    • 超音波ガイド下における神経叢ブロックの要領
    • 硬膜外麻酔と脊髄くも膜下麻酔との違いと注意点
    • 臨床における禁忌とは?
    • 傍脊椎ブロックの挿入方法とテクニック
    • 腕神経叢ブロックは第1肋骨の深さを把握することが大切
    • 大腿神経は浅いので挿し位置を触診で確認すること
    • 顎における浸潤麻酔と歯根膜麻酔の使い分け
    • 下顎の一部以外は感覚神経のため神経刺激ガイドは使わない