基礎から学ぶ細胞診検査

  • 配信期間
  • 2020年12月1日(火)12:00 〜 2021年4月14日(水)18:00
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簡便かつ有用な検査手法を基礎から学ぼう!

小動物診療において、細胞診検査は簡便かつ有用な検査手法です。比較的容易に行うことができる検査であり、時にその結果のみで確定診断に至ることもあります。たとえ確定診断に至らなくとも、次に進むべき方向を見極めるためのスクリーニングとして重要な検査手法です。さらに、細胞診は結果が迅速に判明するため、治療の方向性や必要な追加検査をその場でオーナーに説明することが可能となり、診察・治療の効率を飛躍的に上げることができます。今回は『細胞診を基礎から学ぶ』をコンセプトとし、各種検査のコツ・評価法・代表的疾患における細胞診所見などを分かりやすく解説します。より的確に病態を評価するため、診断に結びつけるためのファーストステップとしてぜひご活用ください。

1「概要と標本作製」

▼この動画で学べるポイント

  • 細胞診のメリットと重要性とは
  • より精度の高い細胞診を実施する為の3つのファクター
  • 腫瘤の針吸引生検は抜針時に陰圧をかけない。その理由は?
  • Needle ON法とNeedle OFF法、それぞれの適用とメリット・デメリット
  • 小さい腫瘤病変で筋膜貫通を防ぐ針刺入テクニック
  • 体腔内穿刺における3つの注意点
  • 超音波検査用ジェルが及ぼす大きな影響
  • スタンプ標本の作製時に重要なブロッティングとは?

2「細胞診標本の見方」

▼この動画で学べるポイント

  • 炎症細胞で最も難しいマクロファージについて
  • 様々な炎症タイプの構成細胞を見極めるコツ
  • 細胞診における腫瘍の分類とは
  • 腫瘍の悪性所見を考えていく観点
  • 全体的な悪性所見として判断できる4つの所見
  • マクロファージの多核巨細胞と腫瘍性を識別するポイント
  • 癌腫/肉腫/独立円形細胞腫瘍それぞれの所見と特徴
  • 独立円形細胞種のみで確定診断に至るケース

3「腫瘍性病変(各論)」

▼この動画で学べるポイント

  • 臨床によく遭遇する腺癌細胞の特徴
  • 細胞形態が非常に特徴的な肛門周囲線腫瘍
  • 分化にバリエーションが多い扁平上皮癌のみえ方
  • 甲状腺癌の標本作製時に細胞が裸核なることが多い理由は?
  • 血管肉腫の非常に強い悪性所見
  • 肥満細胞腫の顆粒が簡易染色で染まりにくい場合の対処法
  • 良性の組織球腫と悪性の組織球性肉腫の見分け方
  • 正常なリンパ節では好中球と好酸球はみられないが、リンパ節炎では?
  • 肥満細胞腫リンパ節転移を判定する注意点と判定基準
  • メラノサイト/メラノファージを悪性黒色腫と見極める方法
講師

盆子原誠日本獣医生命科学大学獣医学部獣医学科臨床獣医学部門治療学分野I獣医臨床病理学教室 教授

1993年日本獣医生命科学大学を卒業後、東京大学大学院農学研究科獣医学を修了し、博士の学位を取得。1998年からテキサス大学へ3年留学を経たのち、日本獣医生命科学大学助手、講師、准教授、教授を務める傍ら、付属の動物医療センターでは腫瘍内科に所属し、教育と臨床、研究に従事する。
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