『緩和ケア』という言葉にどのようなイメージをお持ちですか?「治療不可能になってからのもの」と誤解されている方が多いように思います。しかし緩和ケアの定義は「患者と家族に対して」「診断時から始まり死亡後まで続くもの」と時代に応じて変化しています。これは人だけでなく動物にも同じ目的と対応が求められます。
動物の高齢化が叫ばれる昨今、動物だけでなく飼い主様へのストレスや負担も避けられません。獣医療における緩和ケアでは、動物の痛みや苦しみを和らげることはもちろん、飼い主様の心理的・身体的ストレスを和らげ、飼い主様のQOLも改善することが必要です。このWEBセミナーでは、そのために必要な知識やテクニック/意識の持ち方/今後の課題などを、具体的な症例を交えて分かりやすく解説します。
岐阜大学農学部獣医学科を卒業後、民間の動物病院で10年間勤務。一般診療に携わる中で高齢動物の治療に興味を持つ。大阪府立大学大学院にて学位を取得し、現在は岐阜大学応用生物科学共同獣医学科にて助教を務める。同大学附属動物病院では緩和ケア・軟部外科を中心に診療を行っている。 |