動物のための鍼灸漢方基礎セミナー

配信期間2017年4月1日(土)12:00 〜 2017年6月30日(金)18:00
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私が鍼灸漢方に魅了されて20年近くになります。初めはどうやって学んだら良いかさえ解らず、当時は獣医師向けの専門書もなく、四苦八苦したことを思い出します。鍼灸漢方の学び方に近道はありませんが、臨床と合わせて学んでいくことが一番の「早道」だと思っています。今回のセミナーでは中医医学の学び方を中心に臨床での応用をお話します。近い将来、鍼灸漢方治療は獣医臨床のスタンダードになると確信しています。このWEBセミナーは「これから東洋医学を志す初心者の方」のための基礎講座になりますので、ぜひご覧下さい。

  • 中医学の概念を怠り目先の効果だけで治療する人が多い
  • 局所治療だけでは根本解決にならない
  • 痛む部分にダイレクトに治療するのはNG
  • 動物に対して痛みのない癒し治療
  • 動物本来の自己治癒力のUP
  • 飼い主さまの積極的に治療へ参加させる方法

西依 三樹

ミ・サ・キ・動物病院 院長兼動物鍼灸漢方専門外来主任
ミ・サ・キ鍼灸院 院長

経歴
1984日本獣医生命科学大学卒業
獣医師国家資格取得
1984東京大学大学院農学生命科学
研究科獣医学専攻終了
1991ミ・サ・キ・動物病院開院
2006鍼灸師国家資格取得
ミ・サ・キ鍼灸院開院
2008中医師国際A級ライセンス取得
2011日本獣医中医学院講師就任
その他
香港聯合中医薬学院日本同窓会師温会 副会長/講師
日本獣医中医薬学院 講師
小動物中医学研究会 講師   ほか

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東洋医学の基礎理論

セミナー内容
  1. 東洋医学の基礎理論
     1)天動(人)合一/陰陽学説
     2)五行学説
     3)気血水学説
     4)経絡経穴
     5)臓象
  2. 診断学の基礎
     1)四診
     2)診断学の基礎
  3. 治療学の基礎〜痛みを取る治療法とは?〜
     1)鍼灸手技解説
     2)漢方について
     3)各理論における治療への応用
     4)症例解説「腰の痛みを取るには?(2症例)」
     4)動画解説「鍼〜灸治療の手順」

動画の冒頭3分間を視聴いただけます

このセミナーで学べること
  • 基礎理論を理解すれば各治療法(鍼灸/推拿/漢方/薬膳/気功)の理解が速まる
  • なぜ効かないかが分からないのは基礎理論を理解していないから
  • 陰陽は変化し続ける。サイクルを把握しよう!
  • 五行学説における重要な“縦の関係”とは?
  • ドライアイは肝臓が弱っている!?その関係性は?
  • 老化現象の多くは腎臓に関係している
  • 気・血・津液の生成と作用・関係性を理解すべし
  • 「気が不足する」とはどういうこと?
  • ツボはそれぞれ得意な効果を持っている駅であり、経絡はツボを連絡する線路。
  • 治療のツボは少ない方が効果が早い。なぜ!?
  • 五臓六腑各々の生理機能・病理現象を理解しよう
  • 肺の経脈で全身が診える。そのメカニズムとは?
  • 肝臓の調子が悪いと気の巡りが滞るのはなぜ?
  • 腎臓は蔵精・成長・発育・生殖・水・納気を司る
  • 四診とは望診・聞診・問診・切診のこと
  • 正確な望診のためには日頃から正常な若い子をよく観察すること
  • 排泄物臭の強い子は熱が強い!そのワケとは?
  • 心身の異常は舌に現れる
  • 聞診とは、体からの音(鳴き声・呼吸音など)と臭い(体臭・排泄物臭・口臭)を診ること
  • 体からの臭いが弱い場合は体の冷えを疑う
  • 触診は膀胱経に並ぶ治療効果の高いツボを触ることによって診断できる
  • ヒトが手首の肺脈で必ず脈と取る理由とは?
  • 脈には気血・臓腑・経絡・病邪・予後の全てが反映
  • 臨床において祖六脈の習熟が必須!
  • ワクチン来院時にでも健康時の脈(=体質の脈)を見ておくと診断が早い
  • 同じ病名でも個体・症状・進行によって治療・処方が異なる。この「証」を読むことが大事!
  • 「実すれば瀉し虚すれば補する」この意味とは?
  • 個体の大きさによって用いる鍼の太さは異なる
  • 動物は皮膚と筋肉がずれ易いので鍼では要注意!
  • 灸はより熱いものを選ぶ。その理由とは?
  • 鍼・灸・漢方の使い分けと組み合わせを理解!
  • 鍼灸と漢方を組み合わせると治療効果が早い
  • 生薬・方剤・合方の違いを理解し処方する
  • 陰陽学・五行学・気血津液学・経絡経穴学・臓腑それぞれの治療への応用方法とは?
  • 治療時間は長くても15分!その理由とは?