リハビリテーションの実際

配信期間2017年1月20日(金)12:00 〜 2017年12月31日(日)18:00
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小動物臨床にリハビリテーションが取り入れられるようになってから5年以上が経ちますが、実際の診療で取り入れている病院はまだ少ないのではないでしょうか。対して飼い主さんからの要望は日々増しているように感じます。しかし、「リハビリテーション」という言葉とイメージだけが先行し、誤った使い方をしているケースも少なくありません。水中トレッドミルのような高価な機材がなくても手軽に入手できる道具で出来る事はたくさんあります。「リハビリテーションとは何か?」「どのような症例に有効なのか」「何が出来るのか」それらを正しく理解した上で、獣医師と看護師の双方が協力しながら、様々な状況で活用していただきたいと思います。

  • 未だに高いリハビリテーションへの敷居
  • 「リハビリテーション=動かすこと」等の誤ったイメージ
  • リハビリテーションは医療行為だが看護師に任せきり
  • 獣医療におけるリハビリテーションの役割・考え方・選び方
  • 各症例に対応したリハビリテーションとは?
  • 減量だけではない!大切な体重管理・栄養管理

開催にあたって(講師:長坂佳世)

長坂 佳世

D&C Physical Therapy 院長

経歴
1999麻布大学獣医学部獣医学科外科学第2研究室 卒業
2006~CHI institute 鍼治療認定資格CVA取得
CHI institute マッサージ療法認定資格CVT取得
2008~ゼファー動物病院リハビリテーション診療にて勤務
2011~米国テネシー大学公式認定資格CCRP取得
2013~D&C Physical Therapy 開院
所属
東京獣医医師会
日本獣医麻酔外科学科 ほか

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総論(前半)

セミナー内容
  1. リハビリテーションとは
  2. リハビリテーションの目的・利点
  3. 対象疾患
  4. 不動化の影響
  5. リハビリテーションの種類

動画の冒頭3分間を視聴いただけます

ここではリハビリテーションにおける目的・利点・考え方を基本に返って振り返ります。

飼い主様に寄り添ったリハビリ計画からそれぞれの目的における種類・方法、不動化における体への影響など、リハビリテーションを行うにあたって基礎となる知識を詳しく解説します。
  • 的確な評価、プログラム作成、指示とは?
  • 飼い主様が希望されるゴールに沿ったリハビリ計画を!
  • 体重管理と栄養管理もとても大切!
  • 不動化による廃用症候群を起こさないために
  • 不動化(低活動)による体への影響とは?
  • リハビリテーションの種類と方法

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総論(後半)

セミナー内容
  1. リハビリテーションの進め方
  2. 評価ポイント
  3. プログラム作成
  4. 運動療法
  5. 症例紹介

動画の冒頭3分間を視聴いただけます

ここでは実際にリハビリテーション計画を理解していきます。

評価ポイントをしっかり設定・抑え、生活環境を考慮した上でのプログラム作成を解説します。また、運動療法に入る前の基本原則をしっかり守ることにより効率の良いリハビリテーションが可能となります。
  • 評価とプログラムの作成方法
  • 重要なな評価ポイントは6つ!
  • プログラムには2つのゴール設定が大切
  • 運動療法によって生まれる心理的効果とは?
  • 運動療法の3分類( 筋力維持/立位歩行運動/関節可動域運動)を上手に使い分ける
  • 胸腰部椎間板ヘルニア(Grade4)の実症例解説

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神経系疾患のリハビリテーション

セミナー内容
  1. 解剖(脊柱の構造)
  2. 神経疾患の評価(観察/触診/神経学的検査)
  3. 症例に対するリハビリテーションの対応
    ・胸腰部椎間板ヘルニア
    ・頸部椎間板ヘルニア
    ・変性性腰仙椎症候群
    ・変性性脊椎症
    ・ウォブラー症候群
    ・繊維軟骨塞栓脊髄症

動画の冒頭3分間を視聴いただけます

ここでは上記1〜2の基礎知識を受け、「神経系疾患」に対するリハビリテーションを学びます。

まずは解剖学をしっかり理解し頭に入れた上で、神経疾患の観察方法・触診方法・神経学的検査法、さらには多くの方が迷う整形疾患との違いを詳しく解説します。
  • まずは脊柱構造の解剖学を理解しよう
  • 「これって神経疾患?整形疾患?」診断に必要な評価法とは?
  • 観察・触診・神経学的検査で分かること
  • 検査結果の解釈は正しいですか?
  • 各症例に対するリハビリテーション対応

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整形系疾患のリハビリテーション

セミナー内容
  1. 前肢の骨格・筋学
  2. 後肢の骨格・筋学
  3. 整形疾患の評価
  4. 外科手術後のリハビリテーション
  5. 疾患別・術式別の診断と治療
    ・膝蓋骨脱臼
    ・全十字靭帯断裂
    ・大腿骨頭骨頚部切除術
    ・骨関節炎・変性性関節症

動画の冒頭3分間を視聴いただけます

ここでは上記1〜2の基礎知識を受け、「整形系疾患」に対するリハビリテーションを学びます。

前肢後肢の解剖学の復習から、外科施術後のリハビリテーションの目的・効果・方法について詳しく解説します
  • 前肢と後肢の骨格・筋の解剖学
  • 動作観察のポイントと方法とは?
  • 外科手術後のリハビリにおける目的は3つ!
  • アイシング適応期は「最急性期」「急性期」!
  • 肥満と関節炎の関連性と栄養管理の考え方
  • 各症例・術式に対する診断と治療